特定非営利活動法人 グリーンラインを愛する会

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21,明日があるさ、夢がある~市民の憩いの場所~

21,明日があるさ、夢がある~市民の憩いの場所~

私がグリーンラインに関して描く夢にはいくつもの視点がある。今回からそのいくつかについて触れてみたいと思う。今回は「市民の憩いの場所としてのグリーンライン」について、次回は「観光の視点から見たグリーンライン」について、そして最後に「グリーンラインの経済的価値」について触れてみようと思う。

2000年の「グリーンラインを愛する会」の誕生当時のグリーンラインは「忘れられた場所」であった。ファミリーパークを除けば施設らしいものは何もなく、通行する車すらまれだった。それから6年後の今はどうか・・・。

ファミリーパークは土・日には必ず駐車場が満杯になる。シーズン中は路上駐車の長い列が出来る。無料であることと職員の方が非常によく頑張ってくださっていて、ゴミも少なく、トイレも綺麗でとても気持ちが良い。福山市は予算難を理由にほとんど整備らしい整備はしていないが、それをカバーする努力を職員の方々がしてくださっている。一昨年は福山西ロータリークラブが100本の桜と放送設備を寄贈してくださった。しかし、各種施設の老朽化は確実に進んでいる。無料休憩所も荒れ放題である。昼間でも暗く、殺風景で、危険な感じすらする。万一事故が起こった場合、福山市は一体どう責任を取るつもりなのだろうか?

でも、多分私のような声を出す者が増えてきたら福山市は無料休憩所を閉鎖するかも知れない。施設を整備するには金が掛かる。利用者に多少の不便を強いても、閉鎖してしまう方が簡単だからだ。しかし「維持費が、維持費が」と福山市は言うけれども、子供を連れて、たっぷりの自然の中で、しかも無料で楽しめるこの貴重な公園の価値をどうして分からないのだろうか?私はこの公園にもっとお金を掛けるべきだと思う。そうすればもっと多くの人々に利用して貰えるようになるだろう。そうすれば掛けた税金は有効に市民の憩いのために使われたことになるのではないだろうか?一方ではほとんど使われないキャンプ場にお金をつぎ込みながら、もう一方ではほんの少しの投資を惜しむ感覚は、経営者の私には理解できない。駐車場を広げ、いつでも安全に車が止められるようにすれば利用者はもっともっと増える。無料休憩所を建て替え又はリニューアルをしてくれるなら、その管理と利用者の利便性を高めるための軽食や飲み物を提供する事はグリーンラインを愛する会が引き受けても良いのではないかとすら思っているのだが・・・。

くどいようだが今現在でもファミリーパークは市民の貴重な憩いの場としての役割を立派に果たしているのだ。

また、市街地にこれだけ近い場所に、これだけの豊かな緑の中を走る道路があるのに、それが本当に価値を認められ、活かされているかというと私にはそうは思えない。観光の視点での話は次回に譲るとして、市民の憩いの場所としても本当に貴重な場所だと思う。

何もお金を使い、貴重なガソリンを消費して遠くの街まで憩いを求めに出掛ける必要など無いのだ。遠くまで移動しなければ遊んだ気がしないと言うのは過去の価値観であり、本当の豊かさとは無縁である。バスケットにサンドイッチを詰め、お重に巻きずしやおにぎりを詰めて、家族や恋人と一緒に近くの緑の中に出掛け、一日ゆっくり語り合い、自然の中で風や小鳥の声を楽しむ。時にはお気に入りの一冊を持って、木陰でそれを読みふける・・・。このような贅沢な時間の使い方こそが、本当の贅沢なのではないだろうか?

お金を使わなければ楽しんだ気になれない、人工の娯楽施設の中でしか楽しめないというのは逆に心が貧しいからではないのかとすら私には思える。このような豊かな人生を楽しめる場所が、こんなに近場にあるのだ。そのことをもっともっと多くの人々に知って欲しい。そしてその環境を守る努力を我々と一緒に、行政にもして欲しい。

莫大なお金を掛けて、豪華な娯楽施設を整備して欲しいというのではない。この豊かな自然を、多くの市民に快適に、安全に楽しんで貰えるための最低限の設備を維持、整備して欲しいと切に願う。小綺麗にリニューアルされた明るい休憩所に、子供達の笑顔と歓声が溢れ、広い駐車場に安心して車を止めることが出来る・・・。それが私の描く夢のひとつである。

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桜が美しいファミリーパーク

 

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昼も薄暗い無料休憩所・・・
「暗い」「汚い」「危険」の3K?

大陽新聞連載~よみがえれグリーンライン~

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