特定非営利活動法人 グリーンラインを愛する会

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25,明日があるさ、夢がある~グリーンラインの経済的価値(3)~

25,明日があるさ、夢がある~グリーンラインの経済的価値(3)~

グリーンラインに経済的な価値があると私は思う。しかし、その価値を活かすためには無くてはならない条件が幾つもある。今回は私の考える「グリーンラインを経済的に価値あるものとして活かすための条件」に付いて話してみたいと思う。

* みんなでわたれば・・・。
戦争にたとえれば、戦略も戦術もなく、各部隊がバラバラに戦うとすれば、敵の数倍の戦力を持ってしても勝利はおぼつかない。逆にお互いに緊密な連携を持って戦えば充分に数の劣性を補うことが出来る。グリーンラインで企業が成功する鍵も此処にあると思う。様々な業種の、様々な企業がお互いに緊密に連携して同時に進出することにより、成功の確率は飛躍的に高くなる。自分の庭や施設内はきれいにしても、沿線の整備や環境の維持に積極的とは言えなかった企業が次々に脱落していった過去の教訓を生かすべきである。グリーンラインに進出する企業がグリーンラインという一つの舞台で芝居を演じる役者の一人としての自覚を持ち、互いに自分の役割を演じ、他を引き立てつつ芝居を盛り上げる事が肝要である。

* 地域が元気になるには夢と希望と誇りが必要。
地域の活性度が高い町とは常に新鮮な空気が流れている町のことである。たとえ町並みは歴史の息吹を感じさせる古色蒼然とした佇まいであっても、そこに暮らす人々は常に新しい何かを生み出す努力を怠らない町のことである。先人の残した遺産に寄りかかり、歴史に甘えて革新を恐れる人々しか居なければ、その町はいずれ寂れ廃れて「遺跡」としてしか残らないだろう。
地域の元気のバロメーターは夢と希望と誇りである。この町に暮らす人々はどんな夢を持っているか?この町にある企業はどんな希望を持っているか?この町の人々はどんな誇りを持っているのか?地域が夢と希望を常に持ち、誇り高くあるために今なすべき事・・・。いろいろあるだろうと思うが、その一つのステージがグリーンラインであると私は思う。ここから地域活性化への企業や大学、住民の参加の一つのモデルケースが提示される。行政と住民との新しい関係のあり方が提示される。そのような活動の中から、郷土に対する親近感・愛着・誇りが生まれてくる。企業に新しいビジネスモデルへのチャレンジの道筋を提示する。企業のチャレンジ精神を支援する。そのことが地元企業の経営者達に自信と意欲を取り戻させてくれる。当然そこに働く人たちも「生きるため」ではなく「生きることを楽しめる」仕事に出会うことが出来る。

* 環境が人や企業を作る。
「鶏が先か、卵が先か」は難しい問題である。地域で活動する企業やそこに暮らす人々の人格や文化のレベルが低ければ環境は悪化する。人心が荒廃すれば山も荒れ、川は汚れ、海は死んでしまう。当然そのような町の企業は成長も進歩もない。逆に快適な環境が維持されていれば、人々の生活意欲は旺盛で町の文化レベルも向上する。そのような町の企業は常に進取の気風に溢れ、創造性豊かでユニークな企業が生まれて来る。当然に経済は活性化され、行政の財政も豊かになる。環境が人や企業に与える影響は決して小さくはない。そのことに住民も、企業も、行政も気づくべきであるし、そのことをもっと重要視するべきである。私が零細企業の社長でありながら、グリーンラインの問題にかくも真剣に取り組む理由もそこにある。グリーンラインの活性化は、住民の消費意欲の向上にも必ず資する。グリーンラインの沿線地価の向上は沿線だけでなく地域全体の資産価値の向上に資する。それが回り回って当社の業績の向上にも必ず資すると考える。まどろっこしいようだが、これは企業の大事な仕事だと考える。豊かな土地の上にしか豊かな実りはあり得ないのだから。どんなに一生懸命「本業」に血眼になろうとも、地域が疲弊し、沈滞していて企業の繁栄などあり得ないのだ。

* 新しいビジネスモデルの登場が地域に与えるもの。
グリーンラインの活性化には、従来にない新しいビジネスモデルの構築が不可欠である。なぜなら従来型の「山を切り崩して工業団地や住宅団地を造る」式の開発はグリーンラインではかなり不経済な開発となる。また、そのような開発はグリーンラインの持つ恵まれた環境を破壊することにも繋がりかねないからだ。今ある自然を出来るだけ損なわない形で、今ある自然を生かせる形での開発が行われるべきだからである。どのような業種のどのような規模の企業を誘致するのか、どのような施設をどのような形で建設するのか、そしてそれらは相互にどのように補完し合うのか・・・その回答を新しいビジネスモデルという形で提示しなければならない。

 

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この景観が新しいビジネスモデルを待っている

大陽新聞連載~よみがえれグリーンライン~

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