18.「上手な楽しみ方」
人は誰でも楽しいことを願いますよね。
誰だって悲しい・苦しい・辛いことよりも楽しいことを願う。
しかし、最近私は周囲の人々の多くが、楽しみ方が下手だなと感じることが多いんです。
どう下手か?例えば食べることは楽しいことですよね。
自分が汗を流して働いて得たお金で食べるのならなおさらですよね。
人におごってあげればそれだけ楽しさも増します。
だいいち他人におごってあげられる経済的・精神的ゆとりが楽しい。
その人が喜んで食べてくれればなおさらです。
その上おごってあげておけば、
期待していなくてもいつかその人がおごり返してくれることもある。
その気持ちがまた嬉しい。
一緒に食事をする喜びもひとしお大きくなる。
しかし、大半の人は逆のように思っています。
食べるのは楽しいけれど、おごってもらうともっと楽しい。
そう思っている。
物を買うのだって同じです。
欲しい物は早く手に入れた方が楽しい。
欲しい物は借金してでも買う。そう言う人が多いです。
しかしこれも違う。
欲しい物が出来る。欲しいなと思う。
それを手に入れるために一生懸命働き、貯金をする。その間が楽しい。
まず働くことが楽しくなる。
働けば働いただけ、欲しい物が近くに寄ってくる。
お金が貯まるのを確かめているのも楽しい。
欲しい物を手に入れそれで楽しむ自分を想像するのも楽しい。
そしてやっとお金が貯まる。
その達成感が楽しい。
そしてやっと念願の物を手に入れる。
借金で買った物より何倍も嬉しく愛おしい。
だからそのものを愛でる楽しみも大きく長く続く。
でも、借金をして衝動的に買った物にはこういう喜びはほとんどないんです。
欲しい物を手に入れたほんの一瞬と、それを所有し、
それを使ったりする喜びは確かにあるけれど、
借金の返済のために働くのはつまらないし辛いです。
仕事をするのも喜びよりは苦痛の方が大きくなってしまうこともあります。
時には物がこわれたり無くなってしまった後も、
延々と借金の返済をしなければならないこともある。
これも嫌なものです。
ちょっと考え方を変え、生き方を変えれば
人生はもっともっと楽しく生きることが出来る。
上手な楽しみ方
そのノウハウを今日は考えてみました。
丸山孝志の「今朝のひとこと」でした。