08.「がんばり方を考えよう」
会社で働く人の殆どが一度や二度は考えることは「こんなに頑張っているのに何故評価をして貰えないのだろう」ということです。本人は一生懸命会社のために頑張っているつもりなのに何故か芳しい評価をして貰えないと言う不満は、かなりの人が経験していることではないでしょうか?
この理由は大きく分けて三つばかり有るかと思います。
ひとつは「頑張っている方向が違う」という場合です。会社としては右に行って欲しい、右に向かって努力をして欲しいと思っているのに本人はそれを理解しないで左に向かってがむしゃらに頑張っている場合です。どんなに頑張ってくれても、それが会社の思う方向と違っていては、会社の望む成果を上げて貰うことはできません。また、それが明確に会社の方針に対する反抗と受け取られる場合もあります。従って会社としては厳しい評価をします。
ふたつ目は「努力はしているけれど結果が出ない場合」です。会社が本当に求めているのは結果であって、努力はその結果を出せるかどうかを推測する手がかりでしか有りません。努力していれば結果を出せる可能性があるというにすぎないわけで、結果を出してもいない者には声援を送ったり支援をすることはあっても、報酬に繋がる評価はできません。
みっつ目は「現在の試算表の内容がマイナスである場合」です。試算表を貯金通帳と置き換えても良いでしょう。お金だけではなく、信用とか、信頼とか、愛情とか、いろいろなものに置き換えても同じ事がいえます。過去に大きなマイナスが有れば、一生懸命頑張ってもなかなか負債は減りません。どんなに頑張ってもすぐにゼロにはなりません。
でも「こんなに頑張っても借金はなかなか減らない。もう良いや、頑張って働くのは疲れてしまった。」と諦めてしまえば借金は永久に減りません。それだけではありません。負債に利子は付き物です。100万円の借金をゼロにするには100万円以上の返済が必要なのです。過去におかしてしまったミスや、信用を無くすような行為には、時間がたつほど利子が付きます。
辛いでしょうが頑張って一日も早く負債を完済してください。それまでは誰もあなたを誉めないと覚悟してください。だって借金を返し、利息を払うのは当たり前のことなのですよ?本当に偉いと誉めて貰えるのは「あんなにあった借金を綺麗に返済し、その上こんなに貯金をしたのか?」と言って貰えるようになったときです。
誰もが少しでも良い収入を得たいと思っている。自分の努力を会社に認めて貰いたいと思っていると思います。
会社に認めて貰うためには以上のことを考えて貰えばいいわけです。まず会社は何をどうして欲しいと思っているのかを把握し、会社の望むような働き方をして、会社が評価するような成果を出す努力を会社が認めてくれるまで続けることです。