昨日、枝広福山市長より以下の情報をいただきました。

「明日(17日)より、国土交通省のテックフォース(緊急災害対策派遣隊)8名が福山市に入ります。
これは、被災状況の詳細把握や早期の復旧を技術的に支援するものです。
被害の大きな市道熊野幹線(スカイライン)など5路線を調査して、迅速な復旧につなげます。」

迅速な対応をしていただけること、スカイラインの重要性を共通認識として持っていただけることに、心から感謝します。
今回の豪雨災害で、私自身もグリーンライン・スカイラインの重要性を再認識しました。

従来からの「観光資源としての価値」「鞆町内の交通混雑緩和のためのバイパス」としての価値以外に、
豪雨などでグリーンライン及びスカイラインが通行不能となった場合に、地域に大きな影響を与えることを再認識しました。

1、「元メルシー」「福山通運鞆の浦山荘」「ファミリーパーク」「中川美術館」では、
  人が取り残される可能性がある。
  この場合電話線や電線が同時に切断される恐れがあり、(今回もそうなった)
  この場合携帯電話の電波状態の悪いグリーンラインでは、
  人が取り残されていることがわからない可能性がある。
2、ファミリーパークではシカやクジャクなどが餓死する可能性がある。
3、グリーンライン沿線の「彦山」にはNHKをはじめ、民放テレビ各局の中継所があり、
  グリーンラインで大規模な崩落が起きると電源が遮断される。
  非常電源は装備されているが、電話線が同時に切断されるため、停電の確認が遅れる。
  さらに燃料の補給もできなくなるため、最悪の場合福山地域の約11万世帯でテレビ放送が見られなくなる。
  現に今回、「FMふくやま(レディオびんご)」は一時放送が途絶した。
  NHKを含むテレビ各局もかろうじて停波をまぬかれたが、危機一髪であったとのこと。
4、土石流の規模や場所によっては山麓の住居地域や県道などにも被害が及ぶこと。
  (今回もスカイラインの崩土は県道手前の倉庫などを通り抜け、県道に及びました。)

こうしたグリーンライン・スカイラインの重要性や、災害時のリスクについて、広島県・福山市との情報共有や、
非常時の対策について協議を行う必要があると考えています。
以上ご報告いたします。

(特非)グリーンラインを愛する会
  理事長 丸山孝志