ビジネス情報の塩田記者の取材をいただいた内容が10月20日号に掲載されました。
塩田氏とは何十年もの長いお付き合いで、私の事もグリーンラインを愛する会の事も、
何度も取り上げていただいています。
しかし、今回特筆すべきは「企業ズームアップ」のコーナーで取り上げていただいた事です。
まだまだ「NPOはボランティア団体」と言う理解しかお持ちでない方が多い中で、
本会を「企業」として、私を「企業人」として取り上げていただいた事は、本当にうれしく思います。
私は長年「特定非営利活動法人は、民間の立場で公共サービスを事業とする法人」と言う理念を持ち、
その実現を目指して働いてきました。
もちろん当初は財政的にも脆弱で、ボランティアに依存しなければ何もできませんでした。
しかし「できる事を、できる時に、できるだけずつ」と言うボランティアの原則と、
「受益者が望む時に、受益者が望むことを提供する」と言う公共サービスの原則とは明らかに矛盾します。
この矛盾を乗り越えて、少しでも良質なサービスを、少しでも多く受益者に提供するためには、
いくらボランティアのメンバーを多くしても限界があります。
かといって行政のように税金で行政サービスを提供する事が出来ないNPOは、
補助金や助成金や寄付金だけが頼みの綱と言うのが現実です。
しかし、それもまた安定して公共サービスを提供するには不十分です。
こうした様々な矛盾や困難を抱えて、試行錯誤を繰り返しながら、
少しずつあるべき姿を目指してきたのが本会の20年の歴史です。
そうしてやっと旧知の塩田記者に「企業」(業を企てるもの)として認知していただけたわけです。
まだまだ不十分で、不透明で、不安定な経営を余儀なくされていますが、今回の記事が本当に大きな励みになります。

2020年10月22日

特定非営利活動法人
グリーンラインを愛する会
理事長 丸山孝志

PS、記事の内容をコピーしてお送りする許可を得ていないので、
興味がおありの方は「ビジネス情報、10月20日号」をご覧ください。